ふくやま美術館で「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」が開幕しています

「アーツ・アンド・クラフツとデザイン　ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」がふくやま美術館でオープンしました！

広島県福山市は瀬戸内海に面していて鞆の浦や尾道とも近く、バラの町として知られています。福山空襲で焼け野原になった町と被害に遭われた人々のためにバラが植えられたのがきっかけだそうです。

ふくやま美術館は駅から歩いて5分ほど、アクセスは抜群です。
福山市出身の作家・高橋秀さんによる《愛のアーチ》が出迎えてくれます。



初日はオープンにふさわしい、雲ひとつない晴天でした。



本展は4章で構成されており、アーツ・アンド・クラフツ発祥の地・英国と、英国の影響を受けながら独自の発展を遂げたアメリカの作品を約170点ご覧いただけます。



第1章はモリス商会の代表的な家具であるサセックス・シリーズの椅子から始まります。
壁紙との調和が美しいです。



大きくて精巧なタペストリーは見応え抜群で、じっと見入ってしまいます。
 
第2章では壁紙、テキスタイル、W・A・S・ベンソンのランプなど、アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会の作家たちによる作品を展示しています。



アーツ・アンド・クラフツは手工芸ギルドのみでなく、商会や企業などを通じても広がっていきました。
その展開を見ていただけるのが第3章です。




この章でもテキスタイル、家具、金工などさまざまなジャンルの作品が展示されています。ジュエリーも充実しています。

第4章では海を渡り、アメリカへと移動します。
モリスを理想とするクラフツマンシップに則ったスティックリーの家具から、繊細なティファニーのガラス作品まで、見ているうちに、もし自分の家にあったら…と想像してしまいます。



そして今回の目玉の一つ、暗がりの中を進むと、、、



フランク・ロイド・ライトの部屋に入ります。



出展作品のステンドグラスが置かれていたD・マーティン邸の映像が映し出されます。
当時の雰囲気を味わいながら、幻想的な演出にもうっとりします。



最後に
グッズショップも充実しています。
本展覧会でしか手に入らないオリジナルグッズや、図録とセットで購入できるトートバッグなど、展示をご覧いただいた後はショッピングもお楽しみください。 (RS)


関連リンク：
ふくやま美術館

タグ : アーツ・アンド・クラフツとデザイン, 19世紀, イギリス, デザイン, 20世紀, ふくやま美術館, 広島県, ウィリアム・モリス, フランク・ロイド・ライト