アーツ・アンド・クラフツとデザイン
ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
産業化・工業化の発展した19世紀英国、アーツ・アンド・クラフツ運動は、質の高い手仕事によって芸術と生活を統合することを目指し、多くの芸術家によって実践されてきました。運動の礎には、ウィリアム・モリス(1834-1896)のものづくりに対する理念と、彼の商会などでの制作活動がありました。その流れを受け、工芸や建築など多分野で制作・議論を行い、優れた室内装飾品を多く展示したアーツ・アンド・クラフツ展覧会協会では、ウォルター・クレイン(1845-1915)やC・F・A・ヴォイジー(1857-1941)、W・A・S・ベンソン(1854-1924)が活躍しました。運動の影響はアメリカへも及び、ティファニー・スタジオなどの工房やフランク・ロイド・ライト(1867-1959)は、手仕事に機械を導入し、英国とは違った発展を遂げてゆきます。
本展では、テキスタイル、壁紙、家具、金工、ジュエリー、ガラス、ステンドグラスなど、多様な分野でその実践をご覧いただこうとするものです。地域や制作のスタイルは変わっても、優れたデザインは人々の生活を豊かにする、その理念が変わらずあることを感じていただけるのではないでしょうか。
出品作品 :
- 約150点
会場・会期 :
-
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<画像>
左:
チャールズ・アンズリー・フランシス・ヴォイジー(1857-1941)
《ポピー》
1895年頃
Photo : © Brain Trust Inc.
右:
ティファニー・スタジオ
《テーブルランプ》
1910年頃
Photo : ©Brain Trust Inc.
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