四日市で「ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡」展がオープンしました

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四日市市立博物館にて「ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡」展が9月14日より開催されております。








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四日市市立博物館は大きな商業施設と噴水広場に近接しており、また同施設内ではプラネタリウムの上映も行われておりますので、お子様連れのお客様には特にオススメの会場です。

さらに本展会期中の10月3日(木)9:30〜12:00には、小さなお子様連れのお客様にも展覧会をお楽しみいただける「ベビーカーDAY」が実施されます。
小さなお子様が泣いてしまったら……と心配され、いつもは展覧会鑑賞を躊躇されてしまうお客様も、この機会にぜひお子様とご一緒に展覧会をお楽しみください。

本展の出展作品は老若男女問わずお楽しみいただけるものばかりですが、お子様連れのお客様には特に、ウォルター・クレイン(Walter Crane, 1845-1915)が手がけた絵本にもご注目いただきたいと思います。

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モリスの思想に深く賛同し、アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会の設立に携わったクレインは、1865年から1876年にかけて、「トイ・ブック」と称されるカラー絵本を数多く手がけ、大成功を収めます。

まだ白黒印刷による挿絵が主流であった当時のイギリスでは、全面カラー印刷による絵本の出版は革新的だったことでしょう。

浮世絵からの影響も認められるクレインの挿絵は、強い輪郭線と鮮やかな色使いが特徴的で、ページをめくるたびに溜め息が出てしまうほど美しいものばかりです。

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とりわけこちらの『幼子のオペラ』は、クレインが手がけたトイ・ブックの中でも有名な作品の一つとして挙げられます。

マザーグーズの歌曲集である『幼子のオペラ』には、楽譜と挿絵が併せて掲載されており、マザーグーズの唄とともに今なお子どもたちに愛される名作として知られています。

また、会期中の10月5日(土)13:30〜14:30には本展のナビゲーターをつとめる写真家・織作峰子先生(大阪芸術大学教授 写真学科学科長)によるギャラリートークの開催も予定されておりますので、こちらもお聴き逃しなく!

今年の秋は、四日市市立博物館にて「芸術の秋」を楽しんでみてはいかがでしょうか。(TW)


関連リンク:
四日市市立博物館