ヴラマンク展が北九州でオープンいたしました

2018/01/12 22:17 カテゴリー : 展覧会

ヴラマンク展が、北九州市立美術館分館で1月4日にオープンいたしました。

北九州市立美術館分館は、街中にあり、何かのついでに立ち寄っていただくこともできる、便利な場所にあります。近くには、松本清張記念館や、小倉城もあり、展示作業は年末でしたので、イルミネーションも華やかでした。



今回の北九州市立美術館分館の展示では、ヴラマンクの作品が、今までと全く違って見える展示となりました。
なぜでしょうか？

それは、照明の影響です。



美術館本館は、磯崎新建築の歴史ある美術館ですが、昨年11月にリニューアルオープンされました。照明設備も新しくされたそうで、今回の分館での展示にも、本館から新しい照明を運ばれ、使用されておりました。
新しい照明で作品に光をあてたところ、ヴラマンクの白が浮かび上がり、発光しているかのようになりました。その結果、風景が動いているようにも見え、絵画作品ではないようにも見えます。

ヴラマンクの構図にもよるのかもしれません。ヴラマンクは画家となる前、自転車競技選手だったこともあり、作品とスピードの関係は興味深い特徴のひとつです。もしかしたら、照明の影響で、ヴラマンクのスピード感が浮かび上がったのでしょうか。



自家用車の前でポーズをとるヴラマンクと妻ベルト・コンブ。1926年頃。
ヴラマンクは自動車も何台も所有していたそうです。

照明の影響は毎回勉強になりますが、今回も​、印象的なものとなりました。この機会に、北九州市立美術館分館での展示で、ヴラマンクの作品を体感していただけましたら幸いです。(TH)

関連リンク：
北九州市立美術館分館

タグ : ヴラマンク展, 20世紀, フランス, 絵画, 北九州市立美術館, 福岡県