デュフィ展
1995年度
線と色彩の「生命の讃歌」と称されるラウル・デュフィの芸術を年代に沿って紹介するとともに、その集大成ともいえる装飾壁画《電気の精》の魅力に迫ります。
1929年の大恐慌により、政治的にも経済的にも危機的状況に陥ったフランスでは、国家的プロジェクトとして博覧会の開催を計画しました。1937年に「近代生活の諸芸術と技術の博覧会」として開催されたこのパリ万国博覧会に際し、ラウル・デュフィは装飾画の公式注文を受け、電気館の大壁画をかざる《電気の精》を作成します。高さ10メートル、幅60メートルのこの巨大な壁画に繰り広げられる壮大なコンポジションは、デュフィの好んだオーケストラの構成を思わせる夢と幻想の世界が演出されています。
本展では、線と色彩の「生命の讃歌」と称される独自の様式にいたったラウル・デュフィの重要な仕事を年代に沿って紹介し、その集大成ともいえる装飾壁画《電気の精》の魅力に迫ります。
出品作品 :
- 87 点
会期 :
- 1995年7月〜12月
会場 :
- 伊勢丹美術館 [東京]
- 松坂屋美術館 [名古屋]
- ひろしま美術館
- 大丸ミュージアム・梅田 [大阪]
- 平塚市美術館 [神奈川]
<画像>
ラウル・デュフィ
《ル・アーヴルの海軍観閲式》
1925年頃
油彩・カンヴァス
Crédit photographique :
- Musée d’Art moderne de la Ville de Paris
- Photothèque des Musées de la Ville de Paris
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