マックスフィールド・パリッシュ展
本展はマックスフィールド・パリッシュの初期から晩年まで多岐にわたる創作活動を、原画、習作、壁画、そしてオリジナル・プリント等の作品で紹介する日本で初めてのパリッシュ大回顧展です。
パリッシュは1870年、フィラデルフィアの裕福な家庭に生まれました。画家であり版画家でもあった父の薫陶を受け、少年の頃から美術に触れる機会に恵まれ画家としての才能を芽生えさせたパリッシュは、ペンシルヴェニア美術学校で学び、挿絵画家としての道を歩み始めます。
アメリカン・イラストレーションの黄金時代といわれる20世紀初頭、イラストレーターとしてのパリッシュの人気は急速に上昇し、時代の寵児として人気を博しました。彼の作品から複製印刷されたカレンダーやポスターなどは生涯で数千万部にも及び、アメリカの4軒に1軒の家庭で飾られていたと言われます。
しかし今日、このようなおびただしい数の複製の原画を目の前にする機会は非常にまれです。本展はパリッシュの主要作品を系統立て紹介することにより、人々に馴染み深い絵がそれぞれパリッシュの仕事の中でどのような位置を占めているのか明らかにします。「パリッシュ・ブルー」と呼ばれる輝くばかりの透明感ある色彩の美しさをご覧ください。
出品作品 :
- 111 点
会期 :
- 1995年4月〜12月
会場 :
- 伊勢丹美術館 [東京]
- 近鉄百貨店安倍野店・近鉄アート館 [大阪]
- 山梨県立美術館
- Norman Rockwell Museum [米国マサチューセッツ州]
<画像>
マックスフィールド・パリッシュ
《エクスタシー》
1929年
油彩・ボード
Photo courtesy Archives of the American Illustrators Gallery, New York
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