ピカソ展

1993年度

20世紀最大の巨匠パブロ・ピカソが晩年に取り組んだリノカットおよびその時代の絵画作品を通じ、衰え知らぬピカソの表現意欲と革新的意義に迫ります。

20世紀最大の巨匠と呼ばれてきたパブロ・ピカソ。今世紀の革新的美術は、ピカソの影響を様々な仕方で受けてきたといっても過言ではありません。しかし、その前半のキュビスムの時期を頂点とする革新性や、巨匠の名を欲しいままにした後半の名声にもかかわらず、その全体像と核心を捉えることの実に難しい作家の一人でもあります。

本展は、特にピカソ晩年にスポットをあて、第二次大戦後に初めて手を染めたリノカットおよびその時代の絵画作品を通じ、衰え知らぬピカソの表現意欲と革新的意義に迫ろうとするものです。ピカソのリノカットのほぼ全容を網羅し、これに古典に基づく変奏絵画を加えて開催する本展は、晩年のピカソ芸術の神髄に触れる絶好の機会となるでしょう。

出品作品 :
  • 132 点
会期 :
  • 1993年7月〜12月
会場 :
  • 伊勢丹美術館 [東京]
  • 松坂屋美術館 [名古屋]
  • 富山県立近代美術館
  • 呉市立美術館 [広島]
  • 郡山市立美術館 [福島]
Picasso

<画像>
図録表紙より

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