ニューヨーク・リアリズム展
20世紀アメリカにおける都会派リアリズムの100年におよぶ展開を概観します。
本展は20世紀初頭から今日に至る、ほぼ100年間のアメリカにおける都会派リアリズムの展開を概観するものです。20世紀に入ってからのアメリカの工業化は目覚ましく、特に1920年代にかけての繁栄は、その後の大恐慌を考えても狂乱と呼ぶにふさわしいものでした。なかでも、ニューヨーク、マンハッタンに建設された摩天楼群の出現は、アメリカ勃興の象徴となり、それ以降ニューヨークは全米の文化の中心、さらには第二次大戦を経て、世界の政治、経済そして文化の中心となりました。
ニューヨークに代表される現代都市の景観と、そこでの人々の活動は、芸術家たちに種々のインスピレーションを与え、イメージの源泉となってきました。アメリカ美術の20世紀の扉を開いたジ・エイト以降、アート・スチューデンツ・リーグ、初期モダニズム、プレシジョニズム、アメリカン・シーン絵画、マジック・リアリズムまた抽象表現主義の後に50〜60年代に再生したポスト・アブストラクト・リアリズム、70年代のスーパー・リアリズム、80年代の表現主義的リアリズムと、今日まで脈々と続くメトロポリスを対象とした具象絵画の系譜を、本展ではニューヨーク・リアリズムと総称します。大都市に触発された表現が時代を追ってどのように変化してきたか、その展開を概観します。
出品作品 :
- 81点(スローン、シャーン、ホッパー、国吉康雄,、エステス、ヘリング、グルームスなど)
会期 :
- 1994年5月〜12月
会場 :
- 小田急美術館 [東京]
- 北九州市立美術館 [福岡]
- 近鉄百貨店安倍野店・近鉄アート館 [大阪]
- 福島県立美術館
<画像>
図録表紙より
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