世界有数のマチス・コレクションとして有名なコーン・コレクション展を日本で初めて開催いたします。

コーン・コレクションは、米国ボルティモアのコーン家の姉妹により50年にわたり収集され、1950年にボルティモア美術館に遺贈された作品群です。姉妹は1906年にマチスに出会って以降、度々のパリ訪問で親交を深め、そのコレクションは第一次大戦後の1920年代より急速に充実していきました。収集作品の中には、ピサロらの印象派、アンリ・ルソーやピカソの名品なども含まれますが、圧巻は質量ともに充実したマチスの作品群です。

本展では、マチスのフォーヴィスム時代の傑作や代表作をはじめ油彩作品41点のほか、素描、彫刻も併せて全貌が紹介されます。また、セザンヌ、ゴーガンら近代の巨匠たちの代表的な傑作も含まれます。同コレクションがまとまって展覧されるのは米国内でも数少なく、国外では初めての大変貴重な機会となります。

出品作品 :

• 65点（マチス）、8点（ルノワール、セザンヌ、ファン・ゴッホ、 ゴーガン、ボナール、ピカソ、ブラック）

会期 :

• 1996年10月〜1997年2月

会場 :

• 伊勢丹美術館 [東京]
• 大阪市立美術館

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アンリ・マチス
《大きな横たわる裸婦（旧題：ピンク・ヌード）》
1935年
油彩・カンヴァス
Photograph has been provided by The Baltimore Museum of Art
© Succession H. Matisse, Paris & SPDA, Tokyo, 1996