ウィリアム・モリス展
デザイナー、思想家、あるいは詩人として多岐にわたる活動を繰り広げたウィリアム・モリス。本展は、後世の芸術家、職人、デザイナーへ多大な影響を及ぼしたデザイナーとしてのモリスの業績を、モリスおよびその仲間たちの作品を通じてご覧いただきます。
青年期のウィリアム・モリスは株式仲買人として成功をおさめた父のもと裕福な家庭で育ちました。当初は聖職につく意志をいだいてオックスフォード大学に入学しますが、カレッジで知り合ったバーン=ジョーンズと共に画家を志すようになり、ジョン・ラスキンの著作を精読したモリスは、結婚に際しての新居「赤い家(レッド.ハウス)」建設を通じて仲間たちとモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立します。モリス自身がデザインを担当した商会の成功は、のちにヨーロッパ諸国の近代デザイン運動を呼び起こすアーツ・アンド・クラフツ運動の発展へと結びつきました。
芸術と仕事そして日常生活の統合という理念のもと、デザイナー、思想家、あるいは詩人として多岐にわたる活動を繰り広げたモリスの影響は大きく、日本においてもモリスに関する著作、著書は数多く出版され、また民芸運動への深い関わりも言及されています。本展は、後世の芸術家、職人、デザイナーへ多大な影響を及ぼしたデザイナーとしてのモリスの業績を、モリスおよびその仲間たちの作品を通じて展観します。
出品作品 :
- 117 点
会期 :
- 1989年3月〜5月
会場 :
- 伊勢丹美術館 [東京]
- 大丸ミュージアム・梅田 [大阪]
<画像>
ウィリアム・モリス
《るりはこべ》
1876年
木版・色刷り
Photo : Courtesy of the Victorian and Albert Museum, London
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