本展は、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作《白貂を抱く貴婦人》を中心に、ポーランドのチャルトリスキ美術館が所蔵するヨーロッパ絵画、版画、装飾美術品など109点により構成されます。

1801年に設立されたチャルトリスキ美術館は、ポーランド最古の美術館で古代から近代までのヨーロッパやアジアの優れた美術・工芸品などを所蔵し、卓越した水準を誇る美術館として知られています。18世紀末ロシアによるポーランド占領に至る政治的動乱の最中に、イザベラ・チャルトリスカ公爵夫人の収集品を母体として、愛国的気運を背景に生まれたチャルトリスキ美術館は、ポーランドの誇りと独自性を再確認できる文化の拠り所として中心的な役割を果たしました。

その激動の歴史をくぐりぬけ、至宝《白貂を抱く貴婦人》は同美術館を代表する名画として人々を魅了し続けてきました。きわめて数少ないダ・ヴィンチの絵画のうち、このように美しく完成度の高い最高傑作が日本で公開される大変貴重な機会となります。

出品作品 :

• 109点（油彩、素描・版画、装飾美術品ほか）

会期 :

• 2001年9月〜2002年4月

会場 :

• 京都市美術館
• 松坂屋美術館 [名古屋]
• 横浜美術館