フォンタナ展

1986年度

画面を切り裂く作家として知られるルーチョ・フォンタナ(1899-1968)は、1946年の「白の宣言」とそれに引き続く「空間主義宣言」の発表によって、空間主義運動の中心的人物として広く世に注目されました。

Lucio Fontana - Braintrust Inc.

イタリア人彫刻家を父にアルゼンチンに生まれたフォンタナは、「白の宣言」に至るまでに、彫刻家として実に多様な探求を試みており、その制作活動の前半は彫刻のために費やされたと言っても過言ではありません。そして「白の宣言」に始まる数多くの宣言を通して自らの進むべき方向を見定めた後は、「具象」でも「抽象」でも、「彫刻」でも「絵画」でもない、新しい表現手段を求めて斬新な作品を発表し続けました。革新家フォンタナの作品は、何ものにも縛られない、自由でリリカルで、内から溢れる創造力により生み出されてきたといえます。

本展は日本ではほとんど知られていない初期の彫刻作品から、代表的な空間主義の作品、空間環境を含む晩年の作品までフォンタナ芸術の全容を余すところなく紹介します。

出品作品 :
  • 油彩 49点、素描 22点、彫刻 30点ほか
会期 :
  • 1986年4月〜12月
会場 :
  • 富山県立近代美術館
  • 高輪美術館 [長野県軽井沢町]
  • 西武美術館 [東京]
  • いわき市立美術館 [福島]
  • つかしんホール [兵庫県尼崎市]

<画像>
図録表紙より

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