英国最古の絵画美術館であるダリッチ美術館所蔵作品より、17〜18世紀の輝きに満ちたヨーロッパ美術の名品の数々お楽しみください。

ロンドン郊外にあるダリッチ美術館は、英国で最も古く公開された絵画美術館です。1814 年、ナショナル・ギャラリーに10年先駆け開館した同館は、英国における美術品収集の最盛期であった19世紀初頭の時好を顕著にとどめ、17〜18世紀のオールド・マスターによる非常に質の高い作品を所蔵することで知られます。

この珠玉のコレクションは、18世紀末にポーランド国王が自国の美術館へ収蔵するため英国の画商に収集を命じたのが始まりです。しかしその後、ポーランドが三国分割されたために、国立美術館設立の計画は挫折し収集品は英国に残されました。その後ダリッチ・カレッジに寄贈された同コレクションを母体に開館したのがダリッチ美術館です。

その名品のなかには、プッサン、クロード・ロランのフランス古典主義、レイノルズ、ゲインズボロらの英国派、レンブラント、ヴァン・ダイク、ムリーリョ、さらにヴァトーのロココまで、輝きに満ちたヨーロッパ美術を代表する作品が系統的に集められています。このコレクションは1985年にはじめて海外にわたり、ワシントン、ロサンゼルスで公開され大反響をよびました。本展はアメリカに次いで日本で公開される展覧会となります。

出品作品 :

• 油彩40点（グエルチーノ、クロード・ロラン、プッサン、レンブラント、ヴァン・ダイク、ムリーリョ、ヴァトー、ティエポロ、カナレット、ゲインズボロなど）

会期 :

• 1986年10月〜1987年5月

会場 :

• 伊勢丹美術館 [東京]
• 静岡県立美術館
• 大丸ミュージアム・梅田 [大阪]
• 横浜高島屋 [横浜]
• 熊本県立美術館

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レンブラント・ファン・レイン
《石の台座に寄りかかる少女》
油彩・カンヴァス
Photo Credit : the Dulwich Picture Gallery