パリ国立図書館所蔵 フランスの版画 16世紀 - 19世紀

1987年度

世界最大の版画コレクションを有するパリ国立図書館所蔵作品から、日本初公開作品を多数含む約200点によりフランス版画芸術の歴史を展覧します。

L'Estampe en France du XVIème au XIXème siècles - Braintrust Inc.

14世紀シャルル5世により創立された王室文庫を起源とし、手稿と書籍の収集を中心としたパリ国立図書館に版画室が公式に創設されたのは1667年のことです。ときの財務相コルベールは国王の威光を増すためにあらゆる流派による版画の膨大なコレクションを入手し、それはまた版画のコレクションを通して画家たちの育成に必要となる規範を供覧する目的もありました。

1720年には書籍部から分離独立した版画部門が誕生、学者や画家たちに加えパリに立ち寄ったフランス内外の人士に公開されるようになります。18〜19世紀の間にいくつかの重要なコレクションが購入あるいは寄贈され所蔵品は一層充実し、さらに19世紀半ばには写真のコレクションも形成され始めました。また同じ頃には日本の版画収蔵も開始され、現在その数は5700点にのぼっています。

創立から320年を経たパリ国立図書館の収蔵品は1,500万点を越え、世界最大の版画コレクションを有します。本展はその膨大なコレクションの中から、日本初公開作品を多数含む約200点により構成し、16世紀から19世紀の現代版画の扉口に至るまで、フランス版画芸術の歴史を展覧します。

出品作品 :
  • 版画 208点
会期 :
  • 1987年5月〜10月
会場 :
  • 町田市立国際版画美術館 [東京]
  • 新潟市美術館
  • パリ国立図書館 [フランス]

<画像>
メアリー・キャサット
《化粧》
1891年
ドライポイント、カラー・アクアチント
Crédit phtographique : Bibliothèque Nationale de Paris

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